お役立ちコラム
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家を解体する前のお祓いは自分でできる?神主に依頼する方法も紹介
2023年01月24日お役立ちコラム
「家の解体をするけれど、お祓いは自分でやっても問題ない?」
自宅の解体は大きな出来事なので、お祓いは必要なのか、もしくは自分で行ってもいいのか気になりますよね。
お祓いをするかしないかは、ご自身や家族の気持ちも大切です。
本記事ではお祓いの意味や、自分で行っても問題ないかを紹介します。
神主に依頼する方法も解説するので、お祓いについて考える際にご活用ください。
そもそも家を解体する際にお祓いは必要?意味も解説
家を解体する際、なぜお祓いをするのでしょうか。
お祓いは、これまで家屋を守ってくれた屋船豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)と、屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)に感謝を伝えるために行います。
「解体清祓(かいたいきよはらい)」と呼ばれる儀式で、いままでの感謝と家を取り壊す事情を報告し、解体工事が無事に終わるように祈願します。
また、お祓いは神社や神主に依頼するのが一般的です。
家を解体するときは自分でお祓いをしても問題ない!手順も紹介
解体工事のお祓いは、絶対に行わないといけないものではありません。
古くから行われている行事ですが、現代では慣習も薄れています。
そのため、お祓いをしなくても特別大きな問題はありません。
しかし、長年住んだ家に愛着がある、思い出もあるなどの気持ちもありますよね。
そういった場合は、神主に依頼せず自分でお祓いをしても問題ありません。
お祓いを自分でする場合は、以下の品を用意しましょう。
● 塩
● 精米
● 清酒
手順は比較的簡単であり、以下の手順で進んでいきます。
1. 家の四隅や庭木に塩、精米、清酒を撒く
2. 今まで雨風から守ってくれた感謝と、家を解体する事情を伝える
3. 礼をする
お祓いをする際に解体業者にも立ち会ってほしい場合は、事前に相談しましょう。
家を解体する前のお祓いを神主に依頼する方法
お祓いを神主に依頼する場合、費用の相場や用意するものはあるでしょうか。
こちらでは、家を解体する際のお祓いを神主に依頼する方法について、以下の内容を解説します。
● 費用の相場
● 費用を入れる袋や書き方
● 儀式の流れ
● スケジュールの組み方
● 必要なもの
順番に見ていきましょう。
費用の相場
神主にお祓いを依頼する際にかかる費用の相場を、以下の表にまとめました。
初穂料(神主への謝礼金お礼) | 2万~5万円 |
交通費(神主への車代) | 5,000~1万円 |
祭壇の準備費用 | 5,000~10万円 |
お供え物代 | 1万~2万円 |
祭壇の準備は、神社や神主で行ってくれる場合もあります。
その場合は、初穂料に祭壇費用が含まれるケースがほとんどです。
お祓いの費用は、事前に依頼する神社や神主に確認しておくと安心です。
またお祓いの費用ではありませんが、解体工事をする前に近隣の住民に挨拶をする方は、菓子折り代も必要になります。
費用を入れる袋や書き方
お祓いの費用をそのまま渡すと、失礼にあたります。
事前にのし袋を用意し、その中に入れて渡しましょう。
のし袋は、水引がついている袋を選びます。
水引の形は、上を向いて結んである結びきりを選びましょう。
袋への記載方法ですが、水引の上に「初穂料」と記載し、水引の下に自分の名前を書いてください。
神主の交通費を用意する場合は、白い封筒に「御車代」と書きます。
御車代に名前の記載は不要です。
神社側でお供え物を用意してくれた場合は、お供え物料を別で包むと良好な関係を築けますよ。
儀式の流れ
お祓いの流れをすべて覚える必要はありませんが、どのような内容が行われているのか、知っておくとスムーズです。
地域により異なる場合もありますが、一般的には以下の流れで行われます。
流れ | 概要 |
1.開式の辞 | 式が始まる |
2.修祓の儀(しゅばつのぎ) | 祓い、清める |
3.降神の儀(こうしんのぎ) | 神様をお招きする |
4.献饌の儀(けんせんのぎ) | 神様にお供えをする |
5.祝詞奏上(のりとそうじょう) | 神主が祈祷(きとう)する |
6.清祓いの儀(きよはらいのぎ) | 家の四隅と、入り口のお祓いをする |
7.取毀の儀(とりこぼちのぎ) | 柱を叩いたあと、神様に解体する旨を伝える |
8.玉串奉奠(たまぐしほうてん) | 参列者が玉串をお供えする |
9.撤饌の儀(てっせんのぎ) | お供え物を下げる |
10.昇神の儀(しょうしんのぎ) | 神様を元の場所へ送る |
11.直会の儀(なおらいのぎ) | 神様の食事や神酒を食べる |
12.閉式の挨拶 | 式が終わる |
時間は30分から1時間程度です。
もしあまり時間をかけたくないような希望があれば、事前に伝えておきましょう。
スケジュールの組み方
冠婚葬祭は大安を考慮して決めるため、お祓いも同じように行うのか気になる方もいるでしょう。
解体前に行うお祓いは、地鎮祭(じちんさい)ほど大安吉日にこだわる必要はないといわれています。
解体業者にもお祓いに参列してほしい場合は、事前に相談し、解体のスケジュールに併せて決めましょう。
ただし、家族が気にする場合はその気持ちを考慮し、日にちを決めるのも大切です。
スケジュールを決めるときは、大安吉日にこだわり過ぎるあまり、解体工事が遅れないよう注意しましょう。
必要なもの
お祓いする際には、以下のようなものが必要になります。
● 米1合
● 小皿に1杯程度の塩
● コップ1杯程度の水
● 1升以上(のしつき)の酒
● 尾ヒレがついている新鮮な魚
● 数種類の野菜や果物
● 鰹節、昆布するめなどの乾物
これらは一例なので、詳細は神社や神主へ確認しましょう。
【大切】家の解体と併せて知っておきたいお祓いを紹介
家の解体と同時に、庭木や神棚、仏壇の撤去や移動が必要な場合もあります。
これらもお祓いができるので、併せて確認しておきましょう。
お祓い | 概要 |
樹木祓 | ・木の伐採や移動前に行う
・木には神様が宿っているとされるため、伐採にあたりこれまでの感謝を伝え災いがないよう祈願する |
魂抜き | ・神棚、仏壇の移動撤去の前に行う儀式
・神棚、仏壇に宿っている魂を抜いてもらう |
井戸祓 | 水の恵みを与えてくれる井戸は古くから信仰されているので、井戸の解体工事が無事に終わるよう祈願する |
井戸祓 水の恵みを与えてくれる井戸は古くから信仰されているので、井戸の解体工事が無事に終わるよう祈願する
これらのお祓いをする際は、解体清祓と別に2〜3万円程度かかると想定してきましょう。
まとめ
本記事では、家を解体するときのお祓いについて、紹介してきました。
解体する際のお祓いは、絶対に行わなくてはいけないものではありません。
神主に依頼しても問題ありませんし、自分でも行えます。
大切なのはご自身や家族の気持ちです。
家の解体は何度も行うものではないので、後悔しないようじっくり考えて選択しましょう。