お役立ちコラム

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コンクリートの解体費用を抑える方法とは?解体方法もあわせて解説

2023年04月22日お役立ちコラム

コンクリートの解体費用の見積もりを見ても適正か判断するのは難しいものです。
コンクリートの解体は解体方法によって変わるからです。

建物を解体する際に、コンクリートが含まれる場合の解体工事の方法や費用の相場について、この記事では解説します。
解体工事を業者に依頼すべく検討している方は、ぜひ参考にしてください。

コンクリートの解体費用を抑える方法とは?解体方法もあわせて解説

コンクリートの解体費用は方法によって異なる

コンクリートの解体費用は、厚さや解体方法により算出方法が異なります。
ここでは、解体方法で代表的な手法を4つ紹介します。

・ウォールソー工法
・ウォータージェット工法
・クラッシャー(ワイヤーソー)工法
・圧砕(圧搾)工法

それぞれ見ていきましょう。

手法その1:ウォールソー工法

ウォールソー工法は、まずコンクリートの切断面にレールを設置します。
そのレールの上をダイヤモンドプレートなどを走らせて解体するのです。

切断の精度が高いのが特徴で、粉塵も少量なのがメリットといえます。
耐震改修工事や建物を改修する際によく用いられる手法です。
難易度が高いため作業員の技術力が求められます。

手法その2:ウォータージェット工法

ウォータージェット工法は、超高圧の水を吹きかけてコンクリートの結合部分を破壊する手法です。
削り取るように撤去でき、ほかの解体方法と比較すると、振動が出にくいのがメリットといえるでしょう。

老朽化しているコンクリートの解体が、この工法の得意分野です。
以前は低圧で作業していたため大量の水が必要でした。
年々性能がアップグレードされており、使用水量も減っているので、使われる場面が増えています。

クラッシャー(ワイヤーソー)工法

ダイヤモンドカッターなどでコンクリートを粉砕する方法です。
騒音や振動が少ないため場所を選ばずに使えるのと、近隣住民へのストレスが少なく済むのがメリットといえます。

解体に適しているのは、ブロック塀やコンクリート壁です。
解体でより精密な作業が必要な場合は、ウォールソー工法で解体が行われます。

手法その4:圧砕(圧搾)工法

圧搾機と呼ばれる重機にアタッチメントをつけてコンクリートをはさんで砕く手法です。
効率よい作業ができますが、粉塵が発生しやすいデメリットもあるため気をつけましょう。

従来のこの解体は騒音や振動が大きいのが課題でした。
近年、騒音や振動も軽減されており、主流になりつつあります。

コンクリートの解体費用は厚みによって異なる

コンクリートの解体費用の相場は、解体するものの厚みと鉄筋が含まれるかを基準にしている業者が多いでしょう。

ただし実際は、解体費用は建物がある場所や工事を行う期間などにより異なります。
以下表を、参考にして考えてください。

コンクリートの厚さ 単価
厚さ5cm(鉄筋なし) 700円~(1㎡あたり)
厚さ5cm(鉄筋あり) 1,000円~(1㎡あたり)
厚さ10cm(鉄筋なし) 1,000円~(1㎡あたり)
厚さ10cm(鉄筋あり) 1,500円~(1㎡あたり)

なお、鉄筋が含まれるかどうかと厚さにより、費用は変動します。
鉄筋を含んでいると撤去に時間を要するため単価がアップします。

建物と一緒に解体工事を依頼すると、交渉次第で費用を抑えてくれるかもしれません。

コンクリートの解体費用を抑えるには?

コンクリートの解体は依頼するタイミングやコツを把握しておくと、費用を抑えられる可能性があります。
ここでは、解体費用を抑える方法を3つ紹介します。

・閑散期に依頼
・補助金を使う
・近隣エリアを含めて複数社で相見積もりを取る

それぞれ見ていきましょう。

方法その1:閑散期に解体工事を依頼する

解体業者は4〜6月頃は閑散期にあたります。
閑散期は解体工事の依頼も少なくなるため、依頼すると費用を抑えられる可能性も高いです。

12月~3月は固定資産税の節税目的で、解体工事を済ませたい方の依頼も増加します。
繁忙期を避けて閑散期に解体工事を依頼したほうが費用を抑えられるでしょう。

方法その2:補助金を使う

コンクリートの解体工事で、費用を抑えるためには補助金を活用するのも有効な手段です。
都道府県により解体工事に補助金が適用できるケースもあります。
補助金で使用できるものは以下の3つです。

・老朽危険家屋解体工事補助金
・危険廃屋解体撤去補助金
・木造住宅解体工事費補助事業

それぞれの補助金を受けるには利用条件を満たさねばなりません。

なお、家屋と一緒に解体工事を依頼する際は、建物が個人所有であり空き家でなければならないといった条件が設定されています。
各自治体により条件が異なるので、事前に確認しておきましょう。

方法その3:方法その3:複数の業者に見積もりを出してもらう

解体の見積もりはそれぞれの業者により異なります。
広告を数多く見かける業者だと、解体費用にその価格が追加されている可能性もあります。

見積もりを依頼するのを1社に限定せず、複数の会社からの見積もりを出してもらいましょう。
より正確な見積もりを出してもらうために、現地調査をしてもらうと正確な金額を確認できます。

まとめ

コンクリートの解体費用は厚さや解体方法、鉄筋が含まれるかどうかと地域により異なります。
解体方法はいくつかの種類に分かれているため、その点にも気をつけてください。
解体する場所の状況にあわせて、解体方法を選びましょう。

記事内では、費用を抑えるための方法も紹介しました。
補助金の活用や複数社に見積もりを依頼するなど、これから解体工事を依頼する方はぜひ参考にしてください。

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