お役立ちコラム

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解体工事に養生は必要?養生なしで起きる可能性があるトラブルを紹介

2023年04月30日お役立ちコラム

解体工事の現場を取り囲んでいたり、解体場所のみを隠すようにシートが張られていたりするのを目にします。
このように解体工事で使用されるシートを「養生(養生シート)」といいます。

主に防音や解体時に発生する粉じん等を防ぐために使用されていますが、養生は必要なものなのでしょうか?
「使用しなくても大丈夫では?」
そう思っている方も多いかもしれません。

この記事では実際に養生を使うメリット、養生を行わない場合の問題点などを詳しく解説します。
解体工事を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。

解体工事に養生は必要?養生なしで起きる可能性があるトラブルを紹介

 

本当に必要?解体工事の養生

解体工事の際に現場を取り囲んだり、または隣家との間などに張られたりするシートが養生シートです。
ほとんどの解体工事現場は、養生を行ったうえで解体工事をしています。

「解体工事現場のほとんどで行われているので、きっと義務なのだろう」
そう思われる方もいるかもしれません。

しかし、養生は実は義務ではなく、必ずしも解体工事に必要なわけではありません。
近隣に建物がある場合、解体工事で発生する廃材や粉じんを保護する必要があるので、養生を行っているのです。

これはマナーであり、近隣に迷惑をかけないためにの最低限のルールといえるでしょう。
もし、周辺に建物や影響を与えてしまいそうなものがなければ、養生を行う必要はありません。

ただ、養生は廃材や粉じんだけのために設置するものではないため、やはり必要といえるでしょう。

 解体工事で使う養生シート|種類と特徴を解説

「解体工事で使用される養生シートに種類や特徴はあるの?」
そう疑問に思っている方のために、ここでは養生シートの種類・特徴を解説します。

養生シートには作業区分によって使い分けがされており、解体工事の現場で使用されているのは主に3つの種類です。

・防音シート
・防炎シート
・メッシュシート

防音シートはその名の通り防音を目的とするシートであり、防炎は火災が発生した際に延焼を防ぐ目的で使われます。

メッシュシートは主に落下防止に使用するものです。

解体工事の現場では防音シートが一般的であり、解体工事で起きる騒音や粉じんを防ぐために使われます。

解体工事|養生の役割はなに?

解体工事現場では必ずといっていいほど養生を行います。
しかし、なぜ養生を行うのかわからない方もいるでしょう。

ここでは。養生を行う理由を詳しく紹介します。

1.騒音を軽減する

養生は解体工事で発生する騒音を抑える効果があります。
解体工事は建物を壊すので騒音がどうしても発生するものです。

そのため、騒音対策は絶対に必要といえるでしょう。
近隣住民の生活の支障にならないように配慮をするために防音シートを使用し、騒音を軽減します。

2.粉じんや廃材の飛散防止

解体現場では建物を壊すので、ホコリが舞いやすくなります。
粉じんの発生や廃材が飛び散る可能性があるので、養生をしてホコリ・粉じん・廃材が飛散しないようにします。

養生だけではホコリや粉じん、廃材の飛散は防げないので散水なども同時に行い、飛散防止をするのです。

3.落下防止

養生は騒音や粉じんなどの飛散防止だけのために、使用されているのではありません。
養生を設置する必要のない場所でも養生が設置されるのは、工具や資材が落下するリスクがあるためです。

工具や資材だけの落下防止だけではなく、作業員の転落や建物の倒壊も養生で防げます。
危険を排除するためにも、養生は必要になるのです。

解体工事|養生しないと起きがちなトラブル

養生の必要性を説明してきましたが、実際に養生をしないとどのようなトラブルが起きるのでしょうか?
養生を使用しないために起きるトラブルを紹介します。

1.騒音|非常に多いトラブルだが周囲への声かけで防げる

騒音トラブルは工事につきものです。
事前に挨拶をして作業内容を理解してもらっていたとしても、実際想像以上にうるさいなどで苦情を受ける場合があります。

騒音と感じる音量は人それぞれです。
そのため、いくら事前に連絡を受けていても、我慢ができる範囲ではないケースもあるでしょう。
人によって異なる問題だから仕方ないと思うのではなく、事前に理解しをしてもらい、何かあればすぐに声をかけてもらうようにすると、トラブルを防げます。

2.粉じん|粉が車や家を汚す

解体工事の現場にの周辺にいると、養生をしていても粉じんが車や家に付着してしまいます。

十分な粉じん対策を行っていても、粉じんを100%は防げません。
最悪の場合、室内にも粉じんが入り込んでしまう可能性もあります。

車にはカバーをかけさせてもらう、洗濯物は室内に干してもらうなど、解体業者だけではどうしても解決できない問題もあります。
事前に近隣の方にお願いし、トラブルの元を減らしましょう。

3.落下物|工具や作業員の落下が事故に繋がる

あってはならないトラブルではありますが、人為的ミスなどにより工具の落下・作業員の転落・解体している建物の倒壊などの問題が起こるかもしれません。
建物が隣家へ倒壊した場合には大問題になってしまうでしょう。

養生が未設置の状態の事故であれば、その影響はとても大きくなります。
施主にも迷惑をかけてしまうので、必ず養生を行い細心の注意を払って作業をしてもらってください。

まとめ

養生は解体工事で使用されていますが、必ずしも必要なわけではありません。
しかし、周囲に影響を与えるような場所で解体工事をするときには必要です。

なぜ養生が必要なのか、そして養生をしない場合のトラブルについて紹介しましたので、本記事の内容を参考に解体工事を行う場合は注意してください。
解体工事における養生について詳しく知りたい場合は、専門業者へ相談しましょう。

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