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中古マンションはアスベストへの注意が必要？調査が必要な物件を解説
2023年04月08日お役立ちコラム
アスベストの使用はすでに禁止となっており、新築物件では使用されていません。
1950年代～1975年頃までの物件で使用されている可能性が高く、解体時は事前の調査、申告、適切な処分が必要です。
今現在マンションに住んでいる方なら、「うちのマンションにも使われているのかしら？」と、不安に思うかもしれません。
これから中古マンションを購入しようと検討されている方にも「購入予定のマンションはアスベストが使用されているのかな？」と心配に感じている方も多いはずです。
今回は中古マンションのアスベスト使用をチェックする方法、使用されているマンションに住んでいる場合の注意点を解説します。
マンションにアスベストが使用されている可能性は高い
1975年までに建てられたマンションは、特にアスベストが使用されている可能性が高いです。
完全に使用禁止になる2006年までは使用箇所が少なく、そのレベルも低いですがアスベストが使用されている可能性があります。
| 1975年 | 含有率5％ |
| 1995年 | 含有率1％ |
| 2006年 | 含有率0.1％ |
1975年頃までは吹付材として使用されている可能性が高く、それ以降はスレートボードなどに使用されている場合が多いです。
マンションのアスベスト｜どうすれば使われているかわかる？
「自分たちが住んでいるマンションはアスベストが使われているのだろうか？」と心配する方も多いはずです。
使用されているかをチェックするにはどのような方法があるのか紹介します。
1.築年数で判断｜1950～2006年に作られたものは危険
アスベストが盛んに使われていたのは1950～1975年頃です。
これらの時期には、使用箇所もとても多い傾向にあります。
1975年～2006以降は規制が進み使用できる建材の種類が減りました。
しかし完全規制には至らず、依然としてこの物質が使用されている物件もあります。
よってこれらの時期にはアスベストが使用されている可能性が高く、注意が必要といえるでしょう。
2.管理組合などに問い合わせ｜詳細情報を知れる
マンションの詳しい情報は管理組合が握っているケースが多いです。
アスベストに関する情報について確認をすると詳細情報を知れるでしょう。
危険性などについても、優良な組合なら教えてくれます。
しかし、すべての管理組合がアスベストに関する情報を掲示できるとは限らず、調査などを行っていない場合もあるため注意が必要です。
中古マンションを購入｜アスベストが含まれていないか確認しよう
これから中古マンションの購入を検討している方は、アスベストに関する情報がわからないと心配だと感じているかもしれません。
中古マンションを購入する前に、危険物質が使用されているかを確認をしましょう。
1.築年数の確認をする
アスベストの使用を確認する場合、一番わかりやすい判断材料は築年数です。
この情報を確認すれば、アスベストが使用されているかどうかの目安がわかります。
1950～1975年、2006年以前はアスベストが使用されていた可能性が高いです。
もし危険性の高い築年数だった時には、不動産会社やマンションの管理者に確認をしてみましょう。
2.重要事項説明書の提出を求める
中古マンションの契約前であれば、不動産会社などに重要事項説明書の提出を求めるのもよいでしょう。
重要事項説明書とは、契約に関する重要な内容が書かれている説明書です。
宅地建物の取引で不動産業者など宅地建物取引業者が当事者に説明するべき内容です。
アスベストなどの情報は重要事項に該当するので、必ず説明義務があります。
なお、重要事項説明書にアスベストに関する記載がない可能性もゼロではありません。
必ずアスベストの情報がわかるとは限らないため、注意しましょう。
3.アスベスト調査をする
上記の問い合わせで物質の有無を判断できない場合には、調査も検討しましょう。
「築年数で判断し、どうしても購入したいけれどアスベストが心配」
そう悩む方は、マンションの管理組合などに調査依頼をしてください。
なお、購入を決めていない状態の場合は、調査を行わず別の物件を買った方が、費用を無駄にせず済みます。
マンションにアスベストが使用されていたらどうする？
今現在住んでいるマンションでアスベストが使用されていた場合、一番心配なのが健康被害が発生していないかです。
通常の生活では、アスベストの繊維が飛散する可能性は低いとされています。
心配であれば建物の管理者または所有者に確認されるか、お住まいの地域の自治体（建築課）へ相談してください。
アスベスト調査の必要性｜マンション編
石綿障害予防規則（石綿則）が改正され、解体時における事前調査が義務化されました。
解体を必要としない場合には、調査は必要ありません。
しかし、リフォームなどを行う場合には事前にアスベスト使用の確認をしておく必要があります。
使用が確認できた場合にはアスベストの撤去が必要です。
撤去をしたうえでリフォームを行うので、築年数で使用が疑われる場合には調査を行いましょう。
まとめ
マンションでアスベストが使用されている可能性が高いのは、1975年までに建てられたものです。
規制はされていますが、完全使用禁止になる2006年までのマンションにも使用されている可能性があります。
築年数や管理組合に問い合わせる、重要事項説明書などを取り寄せて確認が可能です。
リフォームをする場合には事前調査が必要なため、アスベストが使用されている可能性があるマンションの場合は専門業者に相談しましょう。
